発達障害者・高齢者・こどもの減断薬

 

  上記の方々は特に慎重に減断薬しなければなりません。

  その理由は親戚の内科医から教わりました。

 

  哺乳類の体には外界の変化に対して 体内環境を正常に保とうとする働きがあり、これを「恒常性(ホメオスタシス)の維持機能」といいます。

 

 例えば夏の暑い日に発汗によって体温を下げたり、寒い時は体をブルブル震わすことで体温をあげようとするのも、この維持機能の働きによるものです。恒常性(ホメオスタシス)は、自律神経系や免疫系、内分泌系などが相互に働くことで維持されています。 しかし高齢者や小児、発達障害者などはそうした諸機能が弱く、弱いなりにそれらを総動員することで、何とか恒常性を保とうとしています。従って急激な変化が起きた場合には、これら維持機能が追いつかず対応できなくなってしまいます。ですから減断薬においても、急激な変化を避けることは非常に重要なことであり、十分過ぎるくらい十分慎重に行わなければいけないということです。
 反対に欧米の成人は諸機能の働きが良い上に、元々体格も大きく頑強であるために、薬の一気抜きや、サウナにも耐えられますし、幹細胞移植手術なども外来で行うことが出来ます。現に女性でも、その多くが日本の男性並みかそれ以上の体格をしています。キャサリン妃が出産の翌日に、にこやかに退院できるのは、体も大きく頑丈だからです。いくら施設や環境が整っていようと、日本人、ことに体力のない患者に、欧米式に近い考え方や方法論で減断薬を進めることはとても危険なことです。