減断薬失敗の原因
最初に申しました通り、娘は広汎性発達障害なのですが、その発達障害(PDD)の特性である、「薬剤性過敏」と「てんかん器質」を考慮せずに娘の減断薬を行ってしまったことが最大の失敗要因だと思います。つまり誤った減断薬によって、「発達障害の三次障害」を引きおこしてしまったのです。
(註1)
「発達障害は障害ではない」と言い切るのは簡単ですが、そうそう単純な話ではありません。薬剤性過敏、てんかん器質、脆弱性など、発達障害の特性は年齢を重ねても厳然として存在しています。医療現場においても、それらに理解がない処方や減断薬によって、苦しんでいる患者さんが大勢いると思います。
註1) 「自閉症スペクトラムの特徴 三次障害」について
第106回日本精神神経学学会総会『児童精神科医からみた精神科処方』
清水 誠 (横浜カメリアホスピタル児童精神科・精神科)より
「ASD (高機能の自閉症スペクトラム)の薬剤過敏体質に起因するものとして「向精神薬の開 始・増量による副作用としての幻覚妄想」や「減薬により離脱症状としての精神病症状」
以下、具体的に説明致します。