一気抜きの危険性について

 

 急速な減断薬が危険なら、尚更のこと、一気抜きが危険なことは言うまでもありません。どんなに設備が整っていようと、優秀なお医者さまがいようと、激しいてんかん発作は起こり得ます。もし沢山飲んでいた人が、一気に薬を止めた場合は激しい痙攣発作で命を落すことさえあります。重い後遺症が残る場合もあります。

 この時起きる発作のことを「強直間代発作」というのだそうです。アルコールをいつも大量に飲んでいる人が急にやめた場合などに起きる全身けいれんも、この「強直間代発作」です。いくら環境や設備が整っていようと、起きるものは起きます。危険なことに変わりありません。

 

 また複数ある薬のうちの1剤だけを一遍に抜いても、やはり危険です。同じ様な作用を持つ薬が他にある場合には、補うものがあるのでまだ大丈夫だと思いますが、何もない場合には、とても危険だと思います。娘の場合も唯一の向精神薬だったジプレキサを急に減らしてしまった為に、精神症状が強く出てしまったのだと思います。

 一気抜きは重い後遺症をおこし、命の危機に係わる行為だということを絶対に忘れないでください。