減薬の順番

 娘はベンゾ系のソラナックスとリボトリール、ジプレキサを減薬しました。当初、私の考えではジプレキサを最後に抜こうと思っていました。ジプレキサは抑制力があり暴力などを抑え込む力があるのでベンゾ系薬を抜くときに役立つと考えたからです。しかし医師の話では、「眠れないのが一番大変なのでソラナックスを最後にした方がいい」ということで、最初にジプレキサとリボトリールを減らすことになりました。初回でリボトリールを5分の1、ジプレキサを5分の2減らしました。今まで16分の1をきっちり守って減薬していたので、薬剤性過敏の娘の脳は異変を感じ取り、直ぐに不眠や食欲不振、怒りや不安などの「危険サイン」を出しました。てんかん器質の娘にとって抗てんかん薬のリボトリールの急な減薬は負担が大きく、また抑えのジプレキサも同時に減らされてしまったため、相当きつかったと思います。

 

 

 このように減薬は順番も間違えると大変です。不眠はやがて治りますが、てんかん器質の場合、てんかん発作による怒りはそのまま固定化し後遺症になってしまうので、怒りや興奮を出さないよう気を付けなければいけません。

 繰り返し申しますが、てんかん発作は「泡を吹いて倒れてけいれんする」ばかりでなく、そのほかにも数えきれないほど発作症状があります。「震え、独語、失語、失踪、怒り、興奮、暴力、不安や恐怖など」もそうですし、「幻聴幻視」もてんかん発作で出ます。ベンゾ系薬の禁断症状の一覧表を見て、今、出ている症状がてんかん発作かどうかネットや本で調べるのもいいかと思います。若し、てんかん発作が出ていれば、ただちに減断薬のペースを見直すことが大事だと思います。かなりしつこく申しますが、てんかん症状を固定化させないことが後遺症回避につながるからです。てんかん器質がある発達障害の方は特に気を付けた方が宜しいかと思います。

 

 また、『精神医療につながれる子どもたち』『精神医療の現実』を書かれたルポライターの嶋田和子さんからは、「減薬の際、副作用止めに処方された薬は後回しにし、まずは副作用を起こしている元の薬から減らしていくことが大事です。」と教えて頂きました。とても大事なことだと思います。