何のために減断薬するのか(減断薬をする目的)

 

 それはひとえに「生活の質を向上させるため」だと思います。反対に生活の質が落ちてしまうような減断薬なら、絶対にしない方がいいと思います。

 

 「薬は体に悪く、精神科医や製薬会社の利益主義や殺人行為も許せない、だから薬を 飲ませたくない。」と言う考えも十分理解できます。「病気がなくなり、薬の要らない世の中になれば素晴らしい」と私も思います。確かに多くの人が服薬を止めれば少なからず、その目的は遂行されることになるかもしれません。しかしそれはあくまでもその人個人の目的や世界観であって、実際に減断薬を行う本人が、結果としてそれで幸せにならないことにはお話になりません。

 

 断薬自体を「目標」にして無理をしてしまうと、断薬はしたものの、減薬以前のほう が、遥かに生活の質が良かったということになりかねません。生活の質を考えない減断 薬は、魂を崩壊させます。人生の喜びも楽しみも全て奪い取ります。その恐ろしさは体 験したものでなければわかりません。だからこそ生活の質が落ちないように、減断薬を することが大事なのだと思います。